【医師監修】毛穴の悩みは皮膚科へ行くべきか│いちご鼻は保険治療で治る？

• 公開日2022-11-17
• 更新日2023-08-07

「毛穴のトラブルは皮膚科に行くべき？」
「皮膚科と美容皮膚科…どっちに行けばいいの？」
皮膚科に行くべきか判断する目安を、お医者さんに聞きました。
毛穴にアプローチできる病院での治療方法なども解説します。

監修者

JUN CLINIC横浜

長谷川 佳子 先生

経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院　形成外科、藤沢湘南台病院　形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター　形成外科
横浜栄共済病院　形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長
を経て2024年JUN CLINIC横浜 就任

毛穴トラブルは皮膚科に行くべきか？

セルフケアをしているのに、毛穴詰まりがなくなりません…！
毛穴トラブルって皮膚科に行くべきなのでしょうか？

・毛穴が詰まっていて、炎症を起こしている
・毛穴が詰まっていて、肌状態が悪い
という場合、皮膚科で相談すると良いでしょう。

肌状態にあった治療・薬の処方が行われるため、セルフケアよりも早い変化が期待できます。
「病気ではないから病院に行きづらい…」と思う人もいるかもしれませんが、お肌に悩みがあれば皮膚科で相談して大丈夫ですよ。

「皮膚科」と「美容皮膚科」の違いは？

皮膚科は、主に皮膚の怪我・感染症・ニキビなどの治療を保険適用で行います。
美容皮膚科は、美容に特化した治療を保険適用外で行うことが多いです。

▼皮膚科と美容皮膚科の違い

保険適用はある？病院での「治療方法」

毛穴悩みを解消できる「保険適用の治療」はあるのでしょうか？

ニキビ・毛包炎などの疾病が原因で毛穴トラブルが起きている場合、その疾病に対する治療を行うことで、毛穴にアプローチできることはあります。
その際の治療は、基本的に保険適用となります。

単純に治療で「綺麗になりたい」「毛穴をなくしたい」という場合は、どうすれば良いでしょうか？

見た目の美しさを求める毛穴の治療をしたいのであれば、保険適用外の治療が良いでしょう。

毛穴にアプローチできる保険適用外の治療方法として、

• ケミカルピーリング
• ハイドラフェイシャル
• ダーマペン

などが挙げられます。

皮膚に対する治療方法は様々あるので、迷ってしまうこともあるでしょう。
その場合は、ダウンタイムが少ないもの・肌への負担が少ないものを選ぶと良いでしょう。
また、やってみたい治療がいくつもある場合は、医師やカウンセラーと納得いくまで話して、自分に必要な治療を行うことをおすすめします。

治療法①　ケミカルピーリング

薬剤の力で、古い角質を取り除きます。
薬剤の刺激によって、肌の新陳代謝を促す作用も期待できます。

ケミカルピーリングは、

• 毛穴の詰まり
• ニキビ
• 乾燥
• 小じわ

などの肌悩みがある方におすすめです。

治療法②　ハイドラフェイシャル

水圧をかけて汚れを飛ばしながら、
・刺激を与えて新陳代謝を促す
・美容成分の導入を行う
という治療方法です。

ハイドラフェイシャルは、

• 毛穴のたるみ
• 毛穴の開き
• いちご鼻
• 乾燥
• 小じわ

などの肌悩みがある方におすすめです。

治療法③　ダーマペン

細い針を肌に打ち込んで、あえて肌に傷をつけます。
傷が治癒していく過程で、毛穴の開きやニキビ跡などが目立ちにくくなる作用が期待できる治療です。

ダーマペンは、

• 毛穴の目立ち
• 毛穴のたるみ
• 肌の老化
• ニキビ

などの肌悩みがある方におすすめです。

毛穴悩みは毎日のスキンケアで予防しよう

毛穴のお悩みは、毎日のスキンケアである程度予防できるでしょう。
① クレンジング
② 洗顔
③ 保湿
を丁寧に行い、つるつるなお肌を目指しましょう。

ステップ①　クレンジング

クレンジング剤は、肌に負担がかかりにくい、
・オイルタイプ
・クリームタイプ
などがおすすめです。

クレンジング剤を長時間肌に乗せると、刺激になってしまいます。
できるだけ肌に負担がかからないものを選び、素早く行いましょう。
また、敏感肌でクレンジングの添加物が刺激になってしまう方は、防腐剤や界面活性剤が入っていないタイプを選ぶと良いでしょう。

正しいクレンジングのやり方

1. 500円玉程度のクレンジング剤を手に取る
2. 顔に優しく馴染ませる（馴染ませるのは30秒程度がおすすめ！）
3. 摩擦が起きないようにぬるま湯（38度程度）で優しくすすぐ

アイメイクなどのポイントメイクは、落ちにくいです。
そのため、事前にアイメイクリムーバーで落としておくと良いでしょう。

ステップ②　洗顔

洗顔料は、肌に優しい弱酸性のものがおすすめです。

洗顔料は、泡立ててから顔に乗せましょう。
そうすることで、肌への摩擦を軽減しながら汚れを落とせます。
泡立てるのが苦手な方は、泡で出てくるタイプの洗顔料がおすすめです。

正しい洗顔のやり方

1. ぬるま湯で顔をすすぐ
2. 洗顔料をしっかり泡立て、顔に乗せる
3. 泡で押すように顔を洗う
4. ぬるま湯で顔をすすぐ

ステップ③　保湿

洗顔後は、化粧水と乳液で肌を整えます。
・セラミド
・コラーゲン
といった保湿成分入りのものだと、肌の水分保持力を高めてくれるのでおすすめです。

コットンを使って擦るように保湿すると、刺激になってしまいます。
肌の負担を軽減するために、保湿剤は指や手のひらを使ってつけましょう。

※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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