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「レチノールがシミにいいって本当？」
レチノールのシミへの効果について、皮膚科の医師に詳しく聞きました。
レチノールの使い方と注意点を知って、シミをケアしていきましょう♪
監修者
JUN CLINIC横浜
長谷川 佳子 先生
経歴
北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長
を経て2024年JUN CLINIC横浜 就任
![医師(女性)](https://mocobe.jp/wp-content/themes/mocobe/assets/img/common/dummy_sv.jpg")
レチノールは、シミに有効に作用すると考えられています。
●加齢に伴い生じるシミ
●そばかす
●肝斑*
など、さまざまなシミに働きかけてくれます。
*肝斑…ホルモンバランスや紫外線等の影響により生じるシミの一種
レチノールは、ビタミンAの一種です。肌のターンオーバーを促進し、シミの原因となるメラニンの排泄をサポートします。
シミはもちろん、肌のくすみ改善にもつながるため、透明感のある肌に導いてくれると考えられています。
レチノールを使用すると、メラニンが排出される過程でシミが肌表面に押し上げられて、一時的に濃く見えることもあります。
その他、
等の理由で、シミが濃くなる可能性があります。
レチノールの使用中は紫外線の影響を受けやすくなるため、日焼け対策をしっかりしないと、シミの悪化に繋がります。
また、レチノールの使用中は肌が乾燥するので、保湿ケアを十分に行わないと、トラブルの元になります。
いずれにせよ、医師の指導のもと、肌に合ったケアを正しく行っていれば、レチノールでシミが悪化することは少ないと考えられます。
レチノール化粧品は、
●空気に触れない設計の容器
●配合濃度は0.05～0.1％程度
●クリームや美容液タイプ
の3ポイントに注目して選びましょう。
レチノールは、光や空気に触れると元の機能を失ってしまいます。そのため、空気に触れない設計の容器(個包装、エアレス容器等)を使用しているタイプがおすすめです。
レチノール化粧品は、配合濃度が高いほど肌への刺激が強くなります。まずは、濃度0.05～0.1％程度のものから試すようにしましょう。
また、レチノールは油溶性なので、クリームや美容液タイプを選ぶといいですよ。
レチノールを安全で効果的に取り入れるために
①目立ちにくい部分でパッチテストをする
②少しずつ使用して肌に慣らす
③レチノールを塗った後は保湿する
④ビタミンCやハイドロキノンと一緒に使う
など、4つの使い方をおさえましょう。
レチノールは、使い始めに肌荒れが起こる可能性があります。
まずは、二の腕の内側など目立ちにくい部分でパッチテストしましょう。肌の状態を確認後、顔に使用するようにしてください。
初めてレチノール配合製品を使用する場合、最初は軽くピリピリするような刺激を感じるケースがあります。まずは一日置きに使用するなど、少しずつ肌に慣らすように使用してください。
レチノールの使用中は、肌が乾燥しやすくなります。レチノール配合製品を塗った後は、保湿クリーム等を使用して、肌に潤いを与えましょう。
レチノールは、単独でも高い有効性がありますが、他の美容成分と併せて使用すると、相乗作用が期待できます。
シミケアを目的としてレチノールを使用する場合は、次の成分も併せて使用しましょう。
▼レチノールとの併用がおすすめの成分
| ビタミンC | 肌の総合力を向上させる |
|---|---|
| ハイドロキノン | 強い美白作用を持つ |
| セラミド | 肌のバリア機能を高めて潤いを保つ |
| スクワラン | 角質の水分の蒸発を防ぐ |
肌の状態に合わせて、使用方法を変えよう
●生理前で調子が悪い
●睡眠時間が少ない
●体調がよくない
●季節の変わり目で肌が敏感になっている
といった場合は、肌の状態が不安定になり、レチノールによる刺激が出やすくなります。
使用回数や使用量を減らすか、一旦使用を中止することを検討しましょう。
個人差があるので一概には言えませんが、2週間以上継続してレチノールを使用することで、肌の変化を感じることが多いです。
●使い始めに肌荒れが起こる可能性がある
●配合量が多いものは早めに使いきる
●日焼け止めを併用する
●レチノイド反応が改善しない場合は使用を中止する
上記4点に注意して、レチノールを使いましょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
ビタミンAが不足している肌に、レチノールを使用すると、
●赤くなる
●皮がむける
●かゆみ
などの副作用が出る場合があります。（レチノイド反応）
レチノイド反応は、アレルギー反応でも毒性反応でもないため、肌がビタミンAに慣れてくることで、徐々に改善していくケースが多いです。
通常、レチノール使用開始から数日で症状が現れて、1～2週間経つと症状が治まっていきます。
2週間ほど使用を継続して症状が緩和される場合は、そのまま使用を続けても問題ないケースが多いです。
レチノールの配合量が多い化粧品は、清潔な状態を維持しながら、早めに使いきるようにしてください。レチノールは、他の成分に比べると安定性が悪く、一度開けて光や空気に触れてしまうと、劣化が始まってしまうからです。
レチノールを日中使用する場合は、必ず日焼け止めを併用しましょう。
レチノールは、光の感受性を高める性質があるため、紫外線の影響を受けやすくなります。紫外線対策を徹底していないと、シミの悪化に繋がります。
レチノイド反応が2週間以上続く場合は、一度使用を中止して皮膚科で相談してください。
自分ではレチノイド反応と思っていても、実は違う原因で症状が出ている場合もあります。
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