「エラスチンを増やす方法」は?食品やサプリで補える?

「エラスチンを増やす方法」は?食品やサプリで補える?

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「肌のハリを取り戻したい…!」
「エラスチンを増やすといいって聞いたけど、どうすればいいの?」

エラスチンを増加させるためにできることを、皮膚科の医師が詳しく解説します。
エラスチン生成をサポートする食品や化粧品を取り入れて、弾力のある肌を目指しましょう。

監修者

長谷川佳子先生

JUN CLINIC横浜

経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長
を経て2024年JUN CLINIC横浜 就任

エラスチンが減ってきたサイン

先生!最近、お肌のたるみが気になるんです…。「エラスチン」が不足するとたるむって聞いたのですが、本当ですか?

女性(困り顔)
医師(女性)

はい、本当です
肌にハリがなくなり、たるみやシワが目立つようになったらエラスチンが減少しているサインです。

エラスチンとは、もともと皮膚の真皮層にある物質です。皮膚を支えているコラーゲン同士を接続する働きがあり、皮膚のハリと弾力を強化しています。

ただし、エラスチンは加齢によって減少していきます。
代謝の良い若い頃は、新しいエラスチンがどんどん生成されますが、徐々に生成される量が減少し、質も悪くなっていきます。

その結果、コラーゲン同士を接続する働きが緩み、真皮の中で雪崩が起きたような状態になり、たるみやシワを引き起こします。

エラスチンを“増やす方法”は?

1度減ってしまったエラスチンを増やす方法ってあるんでしょうか…?

女性(困り顔)
医師(女性)

増やす方法はあります!
エラスチンを増やすためには、食事とスキンケアにコラーゲンを取り入れるようにしましょう。

コラーゲンには、エラスチンのもととなる繊維芽細胞を活性化する働きがあります。
繊維芽細胞が活発に働くとエラスチンの生成が促進されるため、エラスチンの量が増やせると考えられています。

ここからは、エラスチン増加をサポートする

  • 食品
  • サプリ
  • 化粧品&スキンケア

について、詳しく解説していきます。

エラスチン増加をサポートする「食品」

医師(女性)

エラスチンを増やしたい場合は、エラスチンそのものを摂るのではなく、コラーゲンを多く含む食品を摂りましょう。コラーゲンは、豚モツや牛スジなどに多く含まれています。さらに、コラーゲンの生成をサポートするビタミンCや鉄分を含む食品も、積極的に摂るといいでしょう。

コラーゲンを多く含む食品 ビタミンCを多く含む食品 鉄分を多く含む食べ物
・豚モツ
・牛スジ
・鶏皮
・フカヒレ
・うなぎ
・煮こごり 等
・赤ピーマン
・黄ピーマン
・ブロッコリー
・キウイ
・イチゴ 等
・レバー
・赤身の肉
・赤身の魚 等

エラスチン増加をサポートする「サプリ」

サプリメント

医師(女性)

食品と同様、コラーゲンのサプリを飲むことで、エラスチンを増やす線維芽細胞を活性化することが可能です。

サプリを利用する際は、吸収されやすいコラーゲンペプチド※を選ぶようにしましょう。

食べ物だけでは、毎日十分な量のコラーゲンを摂取できない可能性があるため、サプリメントで補助するのがおすすめですよ。

※コラーゲンペプチド…コラーゲンを小さく分解したものです。低分子コラーゲンとも呼ばれます。

コラーゲンサプリに副作用はないの?

稀なケースではありますが、アレルギー症状や頭痛、めまいなどの副作用があると報告されています。また、腎臓が弱っている人がコラーゲンを過剰摂取すると、尿の出が悪くなり、むくみを誘発するリスクがあります。

コラーゲンサプリを飲んで異常を感じた場合は、使用を中止して、販売店や医師に相談しましょう。

エラスチン増加をサポートする「化粧品&スキンケア」

スキンケア

化粧品を選ぶポイント

医師(女性)

エラスチンを増やすためには、コラーゲンペプチドが入った化粧品を使いましょう。
通常のコラーゲンは、分子が大きすぎて肌の中まで浸透しないため、エラスチンの増加には繋がりません。

エラスチンを増やしたい場合、化粧水や乳液、美容液まで、すべての基礎化粧品にコラーゲンペプチドが配合されていることが理想です。

さらに、コラーゲンの働きをサポートする成分も併用するといいでしょう。

▼コラーゲンの働きをサポートする成分

・レチノール
・ビタミンC誘導体

レチノールとビタミンC誘導体を併用する場合は、レチノール配合のものを最後に使用しましょう。先にレチノールを使用すると、ビタミンC誘導体が肌に浸透しにくくなります。

スキンケアで大事な2ポイント

医師(女性)

エラスチンの減少を防ぐためには
・洗顔後すぐに保湿ケアを行う
・PA値が高い日焼け止めを使う
の2点が重要です。

① 洗顔後すぐに保湿ケアを行う

医師(女性)

洗顔後は、時間をあけずに保湿ケアを行いましょう。時間が空くと、肌が乾燥してバリア機能が低下し、真皮にあるエラスチンもダメージを受けます。

また、基礎化粧品を塗る際は、肌をこすらないようにしましょう。手の平に適量を出して広げてから、顔全体を包み込むようにしてハンドプレスしてください。

乾燥やたるみなどが気になる人は、化粧水や乳液を何度か重ねて塗るといいですよ。

② PA値が高い日焼け止めを使う

医師(女性)

日焼け止めは、UV-Aを防ぐ度合いを表す「PA」値が高いものを使いましょう。紫外線の「UV-A」は、肌の真皮層まで届いて、エラスチンやコラーゲンを破壊します。

UV-Aは、季節や天気に関係なく1年中地上に届いているので、毎日必ず日焼け止めを塗るようにしてください。
UV-Aは窓を通過して部屋にも入るので、自宅にいるときも日焼け止めを塗りましょう。

エラスチンを守るために心がける「生活習慣」

医師(女性)

エラスチンを守るためには
・睡眠時間を6〜8時間ほど確保する
・1日20分程度の軽い運動を続ける
など、生活習慣の見直しも大切です。

その① 睡眠時間を6〜8時間ほど確保する

医師(女性)

肌を健やかに保つためには、十分な睡眠が欠かせません。適切な睡眠時間には個人差がありますが、毎日6〜8時間ほど眠るのが理想と考えられています。

寝る直前までお酒を飲んだり、テレビやスマホを見たりしていると、睡眠の質が低下します。眠る1〜2時間前には、飲食や液晶画面を見ることを控えて、リラックスして過ごしましょう。

その② 1日20分程度の軽い運動を続ける

医師(女性)

運動によって血行を促進することで、エラスチンやコラーゲンの生まれ変わりをサポートします。1日20分程度、無理なく続けられる運動習慣をつけましょう。

ウォーキングや水泳、ヨガなどの運動を、軽く汗ばむ程度に行うのがおすすめです。

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