「20代でシミだらけ」になる原因。正しいセルフケアと皮膚科の治療法

• 公開日2022-05-31
• 更新日2023-03-03

「20代なのにシミだらけ…なんで！？」
「シミを消す方法が知りたい！」
20代でできるシミについて、皮膚科の担当医に聞きました。
家でできるケア方法や、皮膚科での治療なども、解説します。

監修者

JUN CLINIC横浜

長谷川 佳子 先生

経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院　形成外科、藤沢湘南台病院　形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター　形成外科
横浜栄共済病院　形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長
を経て2024年JUN CLINIC横浜 就任

なぜ？“20代でシミだらけ”に…

まだ20代なのに、シミだらけになってしまいました…！（泣）

20代の方でも
・紫外線を浴びる機会が多い
・日焼け後のケアが適切でない
という場合、シミがたくさんできる可能性があります。

シミは、紫外線を受けることで生成される、メラニン色素が蓄積することで生じます。通常ならば20代は、肌のターンオーバーが活発なので、メラニン色素が生成されても、自然と外に排出されていきます。
しかし、「乾燥や摩擦などの外的ダメージ」と「疲労やストレスなどの内的ダメージ」が加わると、20代でもターンオーバーが停滞し、シミができてしまいます。

20代のうちなら、シミは消える？

20代でできたこのシミ、セルフケアで消すことは可能でしょうか？

若い方の肌にできたシミは、セルフケアを行うことで、薄くなる可能性があります。
ただし、すでにできているシミを完全になくすことは難しい場合も多いです。

また、20代の方は、後天性真皮メラノサイトーシス（通称ADM）が発生することもあります。ADMは、シミのような見た目ですが、あざの一種と言われています。一般的なシミよりも、肌の深いところに発生するため、スキンケアで薄くすることは難しいです。

一般的なシミとADMの見分け方

シミかADMかを見分けるポイントは、“色味”です。

見分けがつきにくいものも多いので、ADMを疑う場合は専門医に確認してもらうことをおすすめします。

シミを目立たなくする正しいスキンケア

シミにお悩みの方は、正しいスキンケアで改善を目指しましょう。
・シミにいい成分の基礎化粧品を使う
・洗顔や保湿ケアは丁寧に行う
・紫外線対策を徹底する
といった対策をとることがおすすめです。

対策①　シミにいい成分の基礎化粧品を使う

シミをケアしたい方は、メラニンの排出やターンオーバー促進の働きがある基礎化粧品を選びましょう。

＼この成分に注目！／

※メラノサイトとは…シミの原因であるメラニン色素を生成する細胞

シミケアにいいとされる成分は、ターンオーバーを促進するため、肌の乾燥を招きやすいです。ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲンなど、保湿力の高い成分も併せて取り入れるようにしましょう。 

対策②　洗顔・保湿ケアは丁寧に行う

肌への摩擦は、シミの悪化に繋がります。洗顔と保湿ケアは、こすらないように優しく行いましょう。

摩擦を防ぐために、洗顔料はよく泡立てて行いましょう。泡立てには、泡立て用のネットを使用するのがおすすめです。
化粧水や乳液は、手に広げた後、顔全体を包み込むイメージで肌になじませてください。この時もこすらないようにしましょう。

対策③　紫外線対策を徹底する

紫外線は、シミの発生や悪化の原因になります。日焼け止めは、毎日塗りましょう。

屋外で長時間過ごすときは、SPF30以上の日焼け止めを選んでください。
汗をかいたり服がこすれたりすると、日焼け止めが落ちてしまいます。2～3時間おきに塗り直すようにしましょう。

室内にいても、窓から紫外線は入ってきます。また、パソコンなどからのブルーライトも、皮膚の老化につながると考えられます。外出しない日でも、日焼け止めを塗りましょう。

生活習慣も見直そう

シミを改善するために、生活習慣の見直しも大切です。
・食事
・睡眠
まずはこの2つを見直してみましょう！

その①　食事を見直して内側からケアする

ターンオーバー周期を整えるには、バランスの良い食事が大切です。その上でさらに、美肌に導く働きのある栄養素を、積極的に摂るようにしましょう。

▼美肌に導く働きがある栄養素

補助的にサプリを取り入れてみよう

食事で摂取する栄養素だけでは、シミのケアには不十分なケースが多いです。サプリメントも活用して内側からケアをしましょう。

特に、ターンオーバーを助ける働きのあるL-システインは、サプリメントから摂るのがおすすめです。大豆や卵などにも含まれていますが、少量しか摂れません。

その②　睡眠を見直してストレスも発散する

質の良い睡眠は、ターンオーバーを促進してくれます。たっぷりと睡眠を取ると、ストレス発散にもつながると考えられています。

1日7〜8時間程度は眠りましょう。個人差はありますが、すっきり起きられたという感覚があればOKです。

皮膚科の治療がおすすめの場合も

セルフケアをしてもシミが薄くならない、シミを完全になくしたいという場合は、皮膚科での治療をおすすめします。

皮膚科や美容皮膚科などでは、市販では売っていない成分や機器を使用して、シミのケアを行います。そのため、セルフケアよりも、効果を実感しやすいと考えられます。

主な2つの治療法

シミを改善するには
・レーザー治療
・フォトフェイシャル
などの治療が一般的です。

治療法①　レーザー治療

シミにレーザーをあてて、ターンオーバーを促す治療法です。メラニンを含んだ角質が取れて、シミが薄くなることが期待できます。

レーザーを当てた箇所がかさぶたになり、治療から1週間程度で、シミを含んだ角質が落ちることが多いです。無理にかさぶたを取ると、赤みが残って、再度シミが出てしまうことがあるので注意しましょう。

皮膚の深部にあるADMの場合は、ターンオーバーが遅く、治療期間が長引いてしまうことがあります。

▽こんな人におすすめ
濃いシミが気になっている方、早く薄くしたい方におすすめです。

治療法②　フォトフェイシャル

医療用の光を肌にあてて、肌を活性化させる治療法です。シミやそばかすに反応して、薄くさせる効果が期待できます。

シミが光を吸収して、その部分の肌を活性化させます。特に濃いシミに当てると、ターンオーバーが早くなり、メラニンを含んだ角質とともに剥がれ落ちていきます。シミはかさぶた状になって、1週間程度で自然と取れることが多いです。

▽こんな人におすすめ
顔全体的に小さなシミが散らばっている方におすすめです。

合わせて読みたい

毎日使える美白パック10選｜シミ・乾燥くすみをケア、透明感のある白肌に♪

「早く効果を実感したいけど、パックって毎日使っていいの…？」 「毎日使えるパックがあるなら、シミ・くすみケア…

MORE

合わせて読みたい

【医師監修】フラーレンは効果あり？なし？シミ・毛穴に良いって本当？副作用は？

「フラーレンってどんな効果があるの？」 「発がん性物質があるって本当…？副作用がないのか知りたい！」 フラー…

MORE

しわを改善するスキンケア

ナイアシンアミド×発酵コラーゲンで
年齢サインが気になる肌にハリと潤いを。
・化粧水
・日中用乳液
・ナイトクリーム
・リンクルセラム
この4つが入った1.5か月分のお試しセットを
初回限定1,200円（税込）でお届けします。

アテニアの公式サイトから
お得にゲット！