医師に聞く「ワセリンで顔が黒くなる」って本当？色素沈着を防ぐ4つの注意点

• 公開日2022-05-31
• 更新日2022-06-01

「ワセリンでスキンケアしたら、顔が黒くなった気がする、なんで…？」
「ワセリンの正しい塗り方ってある？」
ワセリンでスキンケアを行う際の注意点や、塗る時のコツを皮膚科医に聞きました。
正しく使って乾燥対策を行いましょう。

監修者

よこはま港南台形成クリニック

本間有貴 先生

経歴

札幌医科大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
関東労災病院　形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター　形成外科
横浜市立大学附属病院　形成外科
平成30年10月より小田原銀座クリニックに勤務
令和2年6月よりよこはま港南台形成クリニックに勤務

「ワセリンで顔が黒くなる」って本当？原因は？

保湿ケアにワセリンを使っているのですが、なんだか顔が黒くなってきた気がします…。これってもしかして、ワセリンのせいですか？

ワセリンを使用することで、顔が黒くなることがあります。
これは、油焼けが原因だと考えられます。

精製度が低いワセリンは、紫外線によって油分が酸化することがあります。
酸化した油分は肌に悪影響を与えるため、肌に色素沈着を引き起こし、油焼けに繋がります。

さらに、

• ワセリンを塗ってから紫外線を浴びた
• 多めにワセリンを塗った

などの要因が重なると、油焼けが起こりやすくなると考えられます。

ワセリンによる色素沈着を防ぐ「4つの注意点」

スキンケアにワセリンを取り入れる場合、4つのことに注意しましょう。
・顔には白色ワセリンを使う
・用量に注意する
・スキンケアの最後に使用する
・ニキビの上に塗らない
詳しく見ていきましょう。

注意点①　顔には「白色ワセリン」を使う

顔には、不純物が少ない白色ワセリンを使いましょう。
不純物が少ない方が、油焼けしにくいので安心して使用できます。

純度が低いワセリンは、かゆみやかぶれの原因になる可能性があります。

注意点②　少量を薄く塗る

ワセリンをたっぷり塗ると、油分が過剰となり、油焼けにつながることがあります。
使用する際は、適量を薄く塗るようにしましょう。

また、ワセリンをたくさん塗ると毛穴が詰まり、ベタつきやザラつき、ニキビの原因になることもあります。皮脂が気になる部分は避けて、乾燥が気になる部分にだけ少量塗るといいでしょう。

注意点③　スキンケアの最後に使う

ワセリンはスキンケアの最後に使用しましょう。
ワセリンには、ラップのような役割で皮膚を保護する働きがあるため、化粧水の水分が蒸発するのを防ぐ効果が期待できます。

ワセリンが固いと感じたら、手の温度で柔らかくしてから使うと良いでしょう。
固いままでは、肌に刺激を与えるリスクがあるので気を付けましょう。

注意点④　ニキビの上には塗らない

ニキビの上に塗ると、毛穴詰まりを起こし、ニキビが悪化する可能性があります。
ニキビの上には塗らないようにしましょう。

とはいえ、保湿をしないのは逆効果です。

適度な保湿で、皮脂をコントロールしていきましょう。
ニキビがない部分だけワセリンを使用し、ニキビがある部分には、ノンコメドジェニック※仕様の化粧品がおすすめです。

※ノンコメドジェニック…ニキビができにくい処方の製品のこと

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