なぜ？顔だけ黒いのは「油焼け」が原因かも！改善方法は？日焼けしてないのにくすみが目立つ人は要注意

• 公開日2021-12-28
• 更新日2023-08-01

「なんだか、顔だけ黒い気がする…」
「体は白いのに…なぜ？」

それは、“油焼け”が原因かもしれません。
油焼けを改善するためにできることを、専門家に詳しく聞きました。

監修者

よこはま港南台形成クリニック

本間有貴 先生

経歴

札幌医科大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
関東労災病院　形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター　形成外科
横浜市立大学附属病院　形成外科
平成30年10月より小田原銀座クリニックに勤務
令和2年6月よりよこはま港南台形成クリニックに勤務

なんだか顔だけ黒い…「油焼け」の可能性アリ

体の色と比べて顔色が黒く感じる場合、「油焼け」しているが疑いがあります。

油焼けは、油分を含む化粧品が紫外線によって酸化することで、シミやくすみ、色素沈着が生じる現象です。

私の場合は？「油焼けチェック」

• 朝の洗顔後に、油分の多い乳液やクリーム、リキッドファンデーション、日焼け止めを使用している
• 純度の低いオイルでスキンケアをしている
• 古くなった化粧品を使用している
• 日焼け止めをこまめに塗り直していない
• 日焼け止めを塗る量が少ない
• 顔の皮脂が多くテカりやすい

上記にひとつでも当てはまる場合、油焼けによって顔が黒くなっている可能性が高いです。

油焼けで「肌が黒くなってしまう仕組み」

紫外線を浴びると、肌についた油が酸化して炎症を起こし、肌がくすむことで “油焼け”が生じます。
化粧品に含まれる油分の質が悪かったり、不純物が含まれていたりすると、油の酸化が生じやすくなると考えられています。

例えば、オリーブオイルやココナッツオイルはスキンケア目的で使用されることもありますが、食用オイルは美容オイルとは違う製法で作られているため、お肌にとって不純物となる可能性があります。

また、化粧品の油分だけでなく、自分の皮脂も油焼けの原因になることがあります。そのため皮脂が多くてテカりやすい脂性肌の方は、油焼けのリスクが高いといえます。

白く戻したい！「心がけるべき3つのこと」

油焼けしてしまった肌をケアするためには
① 日焼け止めをしっかり塗る
② 朝のケアでは「酸化しやすいオイル」は避ける
③ 抗酸化作用のある栄養素をとる
という3つの対策を実践してみましょう。

その①　日焼け止めをしっかり塗る

日焼け止めは、生活シーンに合わせて選ぶようにしましょう。
また、日焼け止めは、薄く塗りすぎると、十分に紫外線を防ぐことができません。
PAとSPFは、化粧品を１㎠あたり2mgずつ塗ったときの値なので、ムラなくたっぷり塗りましょう。

日焼け防止効果は約2〜3時間で切れるため、こまめに塗り直すようにしてください。

日焼け止めは晴れた日だけ塗ればいいの？

日焼け止めは、日差しの強くない日も必ず塗りましょう。

たしかに、快晴の日と比べれば曇りの日は紫外線は減少します。しかし、紫外線は0ではないため、日焼けする可能性があります。
また、冬でも紫外線の影響は受けるので、日焼け止めは、365日毎日塗ることをおすすめします。

日焼け止めの後のベースメイクはどうする？

ファンデーションは、油分の少ないパウダリータイプがおすすめです。

皮脂が浮いてくると油焼けしてしまう可能性があります。
ティッシュオフしたり、フェイスパウダーをのせるなどして、こまめにお直しするようにしましょう。

その②　朝のケアでは「酸化しやすいオイル」は避ける

朝のスキンケアの際、油分の多いクリームや乳液を使うのは、極力避けましょう。

油分の多い基礎化粧品を朝に使いたい場合は、余分な油はティッシュでオフして、必ず日焼け止めを塗るようにしてください。

酸化しにくいオイル

また、美容オイルを使用する場合は、

• ホホバオイル
• オリーブオイル
• ココナッツオイル
• アルガンオイル
• 椿油

などは酸化しにくく、油焼けしにくい傾向にあります。
ただし、美容目的で作られていない食用オイルには不純物が含まれている可能性もあるため、安易にスキンケアに用いることはおすすめしません。
肌に塗る場合は、必ず美容オイルを使うようにしましょう。

酸化しやすいオイル

• 馬油
• ローズウッドオイル
• グレープシードオイル
• アマニ油

などを含むものは酸化しやすいため、油焼けを起こしやすいと考えられます。
これらの美容オイルの使用は夜だけにして、朝のスキンケアでは避けるようにしましょう。

その③　抗酸化作用のある栄養素をとる

ビタミンC、ビタミンE、ビタミンA、リコピン、ポリフェノールなど抗酸化作用のある栄養素をとりましょう。

これらの栄養素が食事で不足しているようであれば、サプリで補うのもいいでしょう。ただし、サプリはあくまでも補助的に用いるもので、頼りすぎるのもよくないです。できる限り、食事で十分な栄養が摂れるように心がけましょう。

その他、肌の代謝を促すタンパク質を摂取することも重要です。タンパク質は、枝豆や豆腐、卵などから摂るようにしましょう。
ただし、動物性脂肪は皮脂の分泌を促し、油焼けを促進してしまう可能性があります。脂身の多い牛肉や豚肉は、摂りすぎないようにしてください。

糖質の過剰摂取も同様です。ご飯や甘いお菓子の食べ過ぎに注意しましょう。

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