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「かかとのひび割れを治す方法を教えて！」
「痛くて歩けない時はどうすればいいの？」
かかとのひび割れについて、皮膚科のお医者さんに聞きました。
治し方や予防方法などを詳しく解説します。
監修者
よこはま港南台形成クリニック
本間有貴 先生
経歴
札幌医科大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
関東労災病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
横浜市立大学附属病院 形成外科
平成30年10月より小田原銀座クリニックに勤務
令和2年6月よりよこはま港南台形成クリニックに勤務
contents
![医師(女性)](https://mocobe.jp/wp-content/themes/mocobe/assets/img/common/dummy_sv.jpg")
かかとがひび割れてしまう原因として、
・乾燥
・ターンオーバーの乱れ
・刺激
といったことが影響していると考えられます。
皮膚の乾燥が進行すると、角質が硬くなります。
この状態でかかとに体重をかけた時、皮膚が伸びずにひび割れてしまいます。
▼この原因が多い人の特徴
ターンオーバーが停滞すると、古い角質が剥がれずに蓄積され、厚く硬いかかとになります。
その結果、乾燥が進行してひび割れることがあります。
古い角質は、水分保持力が低下しています。
そのため、保湿をしても肌に馴染まず、乾燥が進行してしまうのです。
▼この原因が多い人の特徴
・かかとが擦れる
・過度な刺激が加わる
などの場合、バリア機能が低下して、ひび割れを起こしやすくなります。
仕事や運動などでかかとを突く動作が多い人も、ひび割れしやすいです。
▼この原因が多い人の特徴
とにかく早くひび割れを治したいです！
即効性のあるセルフケア方法はあるのでしょうか？
即効性を求める人は、
・保湿をしてバリア機能を高める
・ターンオーバーをサポートする
といったケアを同時に行うと良いでしょう。
ひび割れているかかとは、ひどく乾燥していてターンオーバーが乱れています。
元の状態に戻すには、このようなケアが必要でしょう。
ターンオーバーをサポートするには、
を心がけることが大切です。
かかとのひび割れには、「ワセリン」や「ヒルドイド」が良いって聞いたのですが…これって本当ですか？
かかとのひび割れには、ワセリンでのケアがおすすめです。
ヒルドイドは保湿作用がありますが、角質が厚いかかとをケアするのには、保湿力がやや弱いと言えるでしょう。
ワセリンは皮膚に油分の膜を作って、
といった働きがあります。
刺激が少ないため、ひび割れや傷ができている箇所でも使用しやすいです。
次の項目で、ひび割れたかかとのケア方法を詳しくご紹介します。
かかとのひび割れがひどい人は、すぐにケアを行って綺麗なかかとを目指しましょう。
かかとのひび割れをケアする方法として、
・保湿する
・靴下を履く
といったことがおすすめです。
入浴後、かかとにワセリンやクリームなどを塗りましょう。
その後、靴下を履いて寝ることをおすすめします。
ターンオーバーは、就寝時に特に活発になります。
寝る前にかかとを保湿して、ターンオーバーを促しましょう。
保湿後にかかとをラップで覆うと、水分の蒸発を防ぎ、保湿を強化できます。
ひび割れがひどい人は、保湿→ラップ→靴下の順番でケアしましょう。
ラップは、朝起きた時に外してください。
▼保湿ケアにおすすめの成分
| 成分 | 働き |
| サリチル酸 | ターンオーバーの乱れを整え、健やかな肌へ導く |
| ビタミンE | 血行を良くして、ターンオーバーを促す |
| グリチルリチン酸ジカリウム | 炎症を抑える |
| 尿素 | 硬くなった皮膚を柔らかくする |
かかとは摩擦が生じやすいので、裸足で行動していると乾燥が進みやすいです。
普段から靴下を着用しましょう。
靴下は、特にかかと部分が分厚く、保護できるものがおすすめです。
通販などで購入可能なので、チェックしてみましょう。
ひび割れかかとを予防するためには、
・保湿する
・靴を見直す
・冷え対策をする
といった方法を行うと良いでしょう。
肌を保護して、ひび割れの原因である乾燥を予防しましょう。
入浴後、ワセリンやクリームを塗って、かかとを保護してあげてください。
入浴後は、肌が水分を含み、柔らかくなっています。
そのため、保湿剤が角質層まで浸透しやすいので、ケアは入浴後がおすすめです。
時間が経つと、水分はどんどん蒸発していきます。
入浴後10分以内に保湿し、肌から水分が逃げないようにしましょう。
靴のサイズが合っていないと、かかとに摩擦が生じてしまいます。
靴は足の大きさに合うものを着用しましょう。
できれば、素足ではなく靴下を履いてから靴を着用しましょう。
また、ヒールが高い靴は、かかとに負荷がかかりやすいです。
そのため、ひび割れがひどい人は、
がおすすめです。
足首が出ている靴や洋服は避けて、足を冷やさないようにしましょう。
足が冷えて血行不良になると、ターンオーバーの停滞につながります。
その結果、かかとのひび割れを起こしやすくなるので注意してください。
かかとのひび割れが痛くて歩けない時は、かかとにつけられる衝撃吸収用のサポーターを使用しましょう。
衝撃吸収用のサポーターによって、かかとを保護して、体を支えます。
しかし、歩けないほどのひび割れは、皮膚科を受診しましょう。
保険適用で、外用薬の塗布を中心とした治療が行われることが多いです。
いくら保湿をしても良くならないかかとのひび割れは、水虫に感染している可能性が考えられます。
水虫菌（白癬菌）は、一般の人では見分けがつかないことが多いです。
また、良くなっているように見えても、菌が残っていることが多いので、医師の指示通りに薬を最後まで使用する必要があります。
水虫は人にうつるので、早めに治療しましょう。
かかと水虫とは、水虫の菌が角質に入り込んで、その中で増殖する病気です。
・皮膚がカサカサする
・皮膚が分厚くなる
・ひび割れる
という症状があらわれることが多いです。
水虫の菌は、高温多湿の環境で増殖しやすいので夏に多いイメージですが、冬もブーツなど蒸れた靴によって増殖します。
かゆみが出にくく、見た目が乾燥しているようにしか見えないので、水虫だと気がつかない人もいます。
保湿をしてもかかとのガサガサが治らない人は、水虫を疑いましょう。
かかとの水虫に対しては、軟膏を塗る治療を行うことが多いです。
爪にも水虫が広がっている場合には、内服薬が使われることもあります。
基本的に、軟膏と内服薬どちらか片方で治療が進められます。
爪は外用薬が効きにくく、内服薬の方が作用しやすいですが、肝機能障害などの副作用が生じる可能性があります。
患者さんの年齢や既往歴などを考慮して、軟膏か内服薬かを選択します。
治療代は、診察代・処方代込みで、3,000円程度であることが多いです。
皮膚科を受診しましょう。
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