なぜ？防風通聖散を飲んでも痩せない！飲み続けても大丈夫？肝臓に悪いって本当？

公開日2022-06-27
更新日2023-03-10

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「防風通聖散を飲み続けているのに痩せない…」
「服用し続けているのに効果が出ないのはなぜ？」
防風通聖散を飲んでも痩せない理由を薬剤師に聞きました。
体質が合っていない場合の副作用などリスクについても解説します。

監修者

薬剤師

石上和子先生

経歴

静岡薬科大学出身、現在、管理薬剤師として関東の薬局で活躍中。

contents

防風通聖散を飲んでいるのに痩せない理由
効果はいつから？飲み続けても大丈夫？
効果を最大化したい人は食事・運動習慣も見直そう
「肝臓に悪い」って聞いたけど…大丈夫？

防風通聖散を飲んでいるのに痩せない理由

防風通聖散を飲んでいるのに痩せない理由として
・服用期間が短い
・食べ過ぎている
・防風通聖散が体質に合っていない
といったことが考えられます。

防風通聖散は、痩せるための特効薬ではないので、急激には痩せません。
代謝を良くする・便通や排尿を促すという働きにより、脂肪を燃焼させやすくするものです。

理由①　服用期間が短い

医師の処方のもとで服用しても、変化を実感できるまで一定の時間がかかります。

1ヶ月未満で痩せたと実感できることはあまりないでしょう。

理由②　食べ過ぎている

脂質代謝を促すといわれていますが、消費カロリー以上に食べ過ぎていれば痩せません。

理由③　防風通聖散が体質に合っていない

体質や症状に合っていない場合、十分に作用を発揮することができません。

医薬品には副作用があり、体質に合わないものを長く飲み続けることは危険です。
無理して飲まないようにしましょう。

過去にお薬を飲んで

湿疹が出た
アレルギーを起こした
体調不良を起こした

ことがある方は、必ず医師に伝えてください。

防風通聖散が合わない体質の人の特徴

・医師による治療を受けている人
・体力が衰えている人
・体が弱い人
・胃腸が弱く、下痢しやすい人
・汗をかきやすい人
・高齢者
・今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
・薬でアレルギーを起こしたことがある人

上記に当てはまる方は、防風通聖散が合わない可能性があります。
医師や薬剤師、登録販売者に相談しましょう。

効果はいつから？飲み続けても大丈夫？

1ヶ月ほど服用すると、変化を実感できることが多いです。

便秘解消を目的に服用する場合は、1週間ほどで変化を実感できることもあります。
1ヶ月以上服用しても変化を実感できない場合は服用を中止し、医師や薬剤師、登録販売者に相談しましょう。

「防風通聖散」によって体質に変化が出始めたサインは？

体質に変化が出始めると
・ニキビ
・むくみ
・便秘
・肩こり
などが改善されることがあります。
体質がかわった目安として覚えておくと良いでしょう！

効果を最大化したい人は食事・運動習慣も見直そう

防風通聖散の作用を高めるために
・バランスの良い食事を1日3食とる
・適度な運動を週2回・30分以上行う
などを心掛けましょう。

その①　1日3食、バランスの良い食事を

1日3食、バランスの良い食事を心掛けてください。
和定食のように主食・主菜・副菜が揃ったメニューがおすすめです。

特定の食品や栄養素を多く摂るのではなく、バランスよく摂ることが大切です。
また、糖質や脂質が多い食品は控えましょう。

主食・主菜のポイント

主菜や副菜には、たんぱく質を含む食品を摂ることをおすすめします。
・腹持ちがいい
・筋肉量、基礎代謝量の維持や増加につながる
などのメリットが考えられるからです。

毎食摂ることで、食間の空腹感を抑えられ、間食や次の食事のボリュームアップを防げます。

▼たんぱく質を含む食品一覧

肉類	赤身肉、ささみ
魚類	あじ、いわし
その他	牛乳、ヨーグルト、豆乳、納豆、卵など

副菜のポイント

食物繊維やビタミンが多く含まれているメニューを、よく噛んで食べましょう。よく噛むと食べ過ぎの予防につながります。

食物繊維をしっかり摂ると、糖質や脂質の吸収がゆるやかになり、脂肪の蓄積を抑えられると考えられます。

ビタミンは、糖質・脂質・たんぱく質を体の中で利用する際に必要な栄養素です。
不足すると上手にエネルギーに変えることができず、脂肪として蓄積しやすくなります。

▼食物繊維やビタミンが豊富な食品一覧

食物繊維	ごぼう、キャベツ、さつまいも、こんにゃく、バナナ、きのこ類、海藻類
ビタミン	豚ヒレ肉、小松菜、トマト、にんじん、かぼちゃ、ピーマン、ごま、レバー、卵、玄米

食事を抜くと、痩せにくい体質になる可能性があります。

食事を抜くことで
・次の食事を食べ過ぎる
・次の食事で血糖値が急上昇し、脂肪を溜めこむ
などの可能性があるからです。

その②　運動を週2回・30分以上行う

有酸素運動と筋力トレーニングを、週2回以上、1回30分以上しましょう。

有酸素運動は、脂肪燃焼効果が期待できます。
筋力トレーニングは、筋肉量の増加・基礎代謝アップにつながります。

▼おすすめの運動

有酸素運動	・ジョギング・水中ウォーキング・ラジオ体操など
筋力トレーニング	・スクワット・ヒップリフト・ランジなど