【潰していいニキビはどれ？】白ニキビはOK？膿を出し切ると良いって本当？

• 公開日2022-12-15
• 更新日2022-12-15

「潰してもいいニキビはどれ？」
「白い塊が取れた…！どうすればいい？」
ニキビに関する疑問を、皮膚科の担当医に聞きました。
ニキビを早く治す方法や、ニキビレスな肌を目指す方法なども解説します。

監修者

よこはま港南台形成クリニック

本間有貴 先生

経歴

札幌医科大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
関東労災病院　形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター　形成外科
横浜市立大学附属病院　形成外科
平成30年10月より小田原銀座クリニックに勤務
令和2年6月よりよこはま港南台形成クリニックに勤務

「潰していいニキビ」はある？

白ニキビや赤ニキビなど…潰してもいいニキビはありますか？

基本的に、潰していいニキビはありません。

ニキビを潰すと、

• 潰したことの刺激で悪化する
• 肌にダメージが加わり、ニキビ跡・クレーターになる

といった可能性があるので、潰さないでおきましょう。
擦る・無理に押し出すというのもNGです。

ニキビを潰しちゃった…どうすればいい？

ニキビを潰してしまった場合、
1. 血や膿を清潔なティッシュで拭き取る
2. 水道水で洗い流す
3. 化粧水・乳液で保湿する
というケアを行ってください。

ニキビを潰すと、真皮（皮膚の本体）・毛細血管などが傷つきます。
この状態は「怪我を負っている」のと似た状態なので、皮膚科の受診をおすすめします。

また、潰したニキビを触ると、傷口から細菌が入り込んで悪化する恐れがあります。
出来る限り触らず、跡残りを防ぐためにも皮膚科で治療を受けましょう。

早く治すには「膿を出し切ると良い」って本当？

「ニキビの膿を出し切ると早く治る」と聞いたことがあります！これって正しい情報なのでしょうか？

「ニキビの膿を出し切ると良い」という情報は、正しいと言い切れません。

膿が出ることで、一時的にニキビの腫れが良くなる場合があります。
そのため、ニキビが「治った」と感じることがあるかもしれません。
しかし、

• 膿を出す際に細菌が入り込んで悪化する
• 周辺の皮膚が傷つき、赤み・色素沈着などが生じる

などの可能性が考えられます。
また、膿が出切ったかどうかは分かりにくいです。
残っているとまた腫れてくるので、結果的に治りが遅くなることがあります。

「白い塊が取れた」時はどうすればいい？

ニキビから白い塊が取れた後は、
1. ぬるま湯で洗顔
2. 冷水で引き締め
3. 保湿
の3STEPのケアを行ってください。

白い塊は皮脂が固まったもので、「ニキビの芯」と言えるものです。

芯が抜けた後は、毛穴が開いて無防備になっています。
肌状態の悪化を防ぐために、丁寧にケアを行いましょう。

とにかく早く！ニキビを「治す方法」

とにかく早くニキビをケアしたい人は、
・ ニキビを触らない
・ 優しくスキンケアをする
・ 皮膚科を受診する
という方法を実践しましょう。

個人差がありますが、ニキビの炎症が落ち着くまで1週間〜10日ほどかかることが多いです。
しかし、ケアを行っていない・刺激を与えるという場合、治りが遅くなります。
適切なケアを行って、健やかな肌を手に入れましょう。

方法①　ニキビを触らない

保湿剤をつける時以外は、ニキビに触れないようにしましょう。

ニキビは刺激で悪化しやすいです。
刺激を避けて、ニキビの悪化を防ぎましょう。

▼ありがちなNG行動

• 頬杖をつく
• メイクをする
• 髪の毛が肌に接触する
• タオルで顔を擦る など

方法②　優しくスキンケアをする

ゴシゴシ擦ると、
・刺激になりニキビが悪化する
・ 肌のバリア機能が低下し、乾燥する
などのデメリットが生じます。
出来る限り優しく丁寧にスキンケアをしましょう。

正しいクレンジングの手順

1. クレンジング剤をたっぷりと手に取る
2. 手でクレンジング剤を温めて、肌なじみを良くする
3. 顔に伸ばす
4. ぬるま湯（38度程度）で洗い流す

正しい洗顔の手順

1. ぬるま湯（38度程度）で顔をすすぐ
2. 洗顔料を泡立てる
3. 泡立てた洗顔料を顔に乗せ、泡を押すようにして洗う
4. ぬるま湯で優しく洗い流す

▼ニキビケアにおすすめの成分

正しい保湿の手順

1. 手のひらに100円玉ほどの量の化粧水を出す
2. 頬・おでこ・目元・口元・鼻周りなどに化粧水をつけていく
3. ハンドプレスしてなじませる
4. 乳液（クリーム）を10円玉ほどの量を出して、同様になじませる

方法③　皮膚科を受診する

皮膚科では、ニキビ治療が受けられます。
医師がニキビの状態を診て、症状に合う薬を処方するので早い変化が期待できます。

皮膚科では、

• 軟膏やクリームなどのニキビ薬
• 内服薬

などの処方が行われます。
基本的な治療であれば、保険適用で受けられます。

ニキビをつくらない「生活習慣」

ニキビをつくらないためには、生活習慣の改善も行いましょう。
・ バランスの良い食事を摂る
・ 十分な睡眠を取る
・ 運動の習慣をつける
・ 紫外線対策を行う
ということを意識して実践しましょう♪

生活習慣①　バランスの良い食事を摂る

ニキビレスな肌を目指す人は、バランスの良い食事を意識した上で、ビタミンを摂取しましょう。

ニキビができやすい肌は、ビタミンなどが足りていないことが多いです。

• 喫煙
• 油分が多いもの・甘いものを食べ過ぎている

などで体内のビタミンが使われて、肌の健康バランスを崩すことがあります。

▼おすすめのビタミン

生活習慣②　十分な睡眠を取る

1日6～7時間を目安に、自分に合う睡眠時間を確保しましょう。

十分な睡眠が取れていると、肌の新陳代謝が上がります。
その結果、ニキビが治りやすく・できにくい肌質を目指せるでしょう。

睡眠時間が思うように確保できない人は、

• 寝室は快適な温度や湿度を保つ
• 季節や気温に合った寝具を使用する
• 寝る直前の食事、PC・スマホなどの操作は控える

などを意識し、眠りの質を上げて、効率良く肌の新陳代謝を促しましょう。

生活習慣③　運動の習慣をつける

週2回以上・1日30分程度の運動習慣をつけましょう。
代謝が上がり、肌の生まれ代わりがサポートされ、ニキビができにくくなります。

息が上がるほどのきつい運動は、避けましょう。
ニキビの原因になる「活性酸素」を過剰に排出させます。

▼おすすめの運動例

• ジョギング
• ヨガ
• ウォーキング など

生活習慣④　紫外線対策を行う

紫外線は、皮脂を酸化させてニキビの悪化の原因になります。
ニキビができそうな時やニキビ部分には、紫外線を当てないようにしましょう。

夏場・日差しの強い日・日中は特にしっかり紫外線対策を行いましょう。

▼紫外線対策の例

• 日焼け止めを塗る
• 帽子をかぶる
• 日傘を使用する など

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