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「バナナの皮で歯が白くなるって嘘？本当？」
「家にあるもので歯を白くする方法を教えて！」
バナナの皮で歯は白くなるのか、歯医者さんに聞きました。
歯科医院でのホワイトニング治療についても、解説します。
監修者
歯科医
菊地 由利佳 先生
経歴
歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。
歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。
contents
バナナの皮で歯を擦ると、歯が白くなるという噂は本当ですか？
![医師(女性)](https://mocobe.jp/wp-content/themes/mocobe/assets/img/common/dummy_sv.jpg")
バナナの皮で歯が白くなるという噂は、嘘と言えるでしょう。
バナナの皮に、歯を白くする作用は期待できないからです。
バナナの皮に含まれるマグネシウムやカリウムなどのミネラル類が、「歯の汚れを吸収して、黄ばみを薄くする」と言われていますが科学的根拠はありません。
デメリットも多いので、歯を白くする方法として、バナナの皮を使用するのはおすすめしません。
バナナの皮で歯を磨くことで、
・虫歯のリスクが上がる
・黄ばむ
などのデメリットが生じる可能性があります。
バナナの皮には、果糖やショ糖などの糖質が含まれています。
そのため、長時間歯に付着させると、虫歯のリスクが高くなります。
バナナを長時間歯に付着させると、歯の表面のエナメル質を溶かして、逆に黄ばんで見える可能性が考えられます。
歯の表面を被っているエナメル質は、強い酸に触れると、分解され、溶けてしまいます。
バナナの皮には、フルーツ酸という酸が含まれています。
そのため、長時間歯に乗せるとエナメル質を溶かす恐れがあります。
家にあるものでのケアやセルフホワイトニンググッズでのケアで、ある程度歯を白くできるでしょう。
・ホワイトニング歯磨き粉を使用する
・綿棒で歯を磨く
・ホームホワイトニングキットを使用する
などの方法を試すと良いでしょう。
ホワイトニング作用がある成分入りの歯磨き粉を使用して、歯磨きをしましょう。
▼おすすめのホワイトニング成分
| 成分名 | 働き |
| 分割ポリリン酸ナトリウム | 歯の汚れを除去し、再び汚れがつかないように予防する |
| ヒドロキシアパタイト | 歯の表面の傷を埋め、着色汚れがつかないようにする |
歯磨きは通常通りのやり方で、問題ありません。
乾いた清潔な綿棒で、黄ばんでいる歯を縦の方向に滑らせて磨きます。
しかし、時間が経過した着色汚れを落とすことは難しいです。
という方法でケアすると、歯に傷がつくため注意が必要です。
市販のホームホワイトニングキットを使用するのも良いでしょう。
マウスピースにホワイトニングジェルを入れて、30分～2時間ほど歯に装着するというものが多いです。
過度な使用は、知覚過敏を起こす恐れがあります。
説明書をよく読み、マウスピースの装着時間を守りましょう。
「重曹を歯に塗ってアルミホイルで覆う方法がいい」って聞きました…！これって本当なんでしょうか？
重曹を使うと、歯が白くなったと感じる可能性はあります。
しかし、歯そのものまで削られてしまい、歯の表面に傷ができる恐れがあるためおすすめできません。
重曹には、研磨作用があります。
そのため、汚れだけではなく歯の表面にあるエナメル質まで削られるため、
などの病気になりやすくなる可能性があります。
白い歯を目指すのなら、
・着色しやすい食品や飲み物
・酸が含まれる食品
を避けると良いでしょう。
歯を着色しやすい色素が含まれる食品や飲み物は、控えましょう。
着色しやすい飲食物を摂取した後は、
ことをおすすめします。
▼着色しやすい飲み物・食べ物
| 飲み物 | コーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワイン |
| 食べ物 | カレー、ケチャップ、キムチ、チョコレート |
レモンなどの柑橘類・お酢・梅干しなど、クエン酸が含まれる食品は控えましょう。
食べた後は、口をよくすすぎ歯を磨くようにしてください。
クエン酸には、歯のエナメル質を溶かす働きがあります。
エナメル質が溶けすぎると、象牙質*が透けて、歯が黄ばんで見えてしまいます。
*象牙質…エナメル質のすぐ下の層にある、歯の主成分とも言える組織。
・素早い変化が欲しい人
・セルフケアでは物足りない人
などは、歯医者でのホワイトニング治療がおすすめです。
歯医者でのホワイトニング治療方法として、
などが挙げられます。
歯医者でのホワイトニング治療は、保険適用外の自由診療です。
ホワイトニングジェルを注入したマウスピースを、自宅で1日1～2時間程度装着する方法です。
歯医者で歯の型取りを行い、自分の歯に合ったマウスピースを作成します。
漂白作用のあるホワイトニング薬液を使用し、汚れを分解することで、自然に近い白い歯を目指します。
| 料金相場 | 1～3万円前後 |
| 通院回数・間隔 | 1回～ ※歯の型取りやマウスピース・薬剤の受け取りが終われば、特に通院の必要はない |
| 白さがキープできる期間 | 半年～1年程度 |
| 副作用 | 歯がしみることがある |
歯科医院でしか使えない専用の薬剤を歯に乗せて、ハロゲン光やLEDなどの特殊なライトを当てる方法です。
ホームホワイトニングとは違い、歯科医院で治療を行います。
専用ライトで薬剤を染み込ませることで、汚れを分解し、自然に近い白い歯を目指します。
| 料金相場 | 2万円～5万円前後 |
| 通院回数・間隔 | 3回～／1週間に1回 |
| 白さがキープできる期間 | 3ヶ月～半年前後 |
| 副作用 | 歯がしみることがある |
歯に過酸化水素を乗せ、レーザーを当てる方法です。
オフィスホワイトニングの1つです。
過酸化水素には、歯を白くする作用があり、レーザーで熱を加えることで、さらにホワイトニング作用を高められると考えられます。
| 料金相場 | 1万円～3万円前後 |
| 通院回数・間隔 | 3回程度／1週間に1回 |
| 白さがキープできる期間 | 3ヶ月～半年前後 |
| 副作用 | レーザーの熱で、歯が熱を持つことがある |
歯の表面を削って、セラミックなどの薄い陶器の素材を貼ったり、被せたりする治療方法です。
セラミックを使用するために、自分の歯を削る必要があります。
| 料金相場 | 歯1本あたり5～10万円前後 |
| 通院回数・間隔 | 2〜4回／1～3週間に1回 |
| 白さがキープできる期間 | 5年～10年 ※セラミック自体は変色しません |
| 副作用 | 破損することがある |
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