ニキビ 口周り 消化器系

「口周りのニキビは胃腸が悪いサイン?ストレス?」早く治す方法は?

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「口周りのニキビは、胃腸が悪いサインって本当?」
「胃腸の不調によるニキビを、早く治したい…!」
口周りにできるニキビについて、皮膚科の医師に聞きました。
ニキビの原因や治し方など、詳しく解説しています。

監修者

長谷川佳子先生

JUN CLINIC横浜

経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長
を経て2024年JUN CLINIC横浜 就任

口周りのニキビは胃腸が悪いサイン?

医師(女性)

胃腸の調子が悪い場合、口周りにニキビができやすいと考えられています。

胃腸の調子が悪くなり、機能が低下すると、体の中に老廃物が溜まりやすくなってしまいます。すると、口周りのニキビができやすくなる可能性があります。

▼こんな人は要注意!

  • ストレスが多い人
  • 食生活が乱れている人
  • 甘いものや脂っこいものをよく食べる人
  • 便秘気味の人
  • 胃に負担を掛けやすい薬剤(頭痛薬、鎮痛薬等)を常用している人

ストレスはNG!まずは胃腸の調子を整えよう

医師(女性)

口周りのニキビを治すには、まず胃腸の調子を整えましょう。
・胃に負担をかけない食事を摂る
・胃腸薬を飲む
・ストレスを溜めない
などのことを、実践すると良いでしょう。

方法① 胃に負担をかけない食事を摂る

玄米

医師(女性)

栄養バランスの良い食事を1日3食、規則正しく摂りましょう。
消化の良い食品を摂り、胃への負担を軽減することも大切です。

胃への負担が緩和されると、血流が良くなり、溜まっていた老廃物が排出されると考えられます。その結果、皮脂の詰まりなどが改善され、ニキビができにくくなると考えられます。

また、胃酸分泌の抑制などをサポートするビタミンU(キャベジン)や、ニキビ改善に有効なビタミンB群(特にビタミンB2、B6)を含む食品を摂ることもおすすめです。

▼ビタミンU・ビタミンB群が豊富な食品

ビタミンU
(キャベジン)
キャベツ、レタス、セロリ など
ビタミンB群
(特にビタミンB2、B6)
玄米、のり、味噌、納豆、
マグロ、ウナギ、バナナ など

これは控えて!胃腸の働きを低下させる食品

医師(女性)

・脂っこいもの
・糖質を多く含むもの
・冷たいもの
・香辛料などの刺激が強いもの
などは、控えるようにしてください。

上記の食品の過剰摂取は、胃腸の不調につながりやすいと考えられています。特に、脂っこい食品は、消化までの時間が長いため、胃への負担が増加します。

また、暴飲暴食・アルコールの過剰摂取・過食・早食いも胃に負担をかけます。胃腸の調子を整えるなら、腹八分を心掛けてください。

補助的にサプリもおすすめ

医師(女性)

通常の食事だけで必要な栄養分を摂取できない場合は、サプリメントの活用もおすすめです。

ニキビケアを目的とするのなら

  • ビタミンB群
  • ビタミンC
  • 乳酸菌
  • 食物繊維

などが配合されているサプリメントがおすすめです。
ただし、サプリはあくまでも補助的に活用し、バランスの良い食事を摂ることを意識してください。

方法② 胃腸薬を飲む

医療

医師(女性)

ニキビの原因が胃腸の不調ならば、胃腸薬の服用により、ニキビも改善する可能性があると考えられます。

しかし、胃腸の状態を、自分で正しく判断することは難しいです。医療機関を受診して、症状に合った薬剤を処方してもらうことをおすすめします。

方法③ ストレスを溜めない

お風呂でリラックス

医師(女性)

ストレスにより自律神経のバランスが乱れると、胃腸トラブルにつながる場合があると考えられています。生活習慣を整えて、自分なりのストレス発散方法を見つけるようにしましょう。

女性がストレスを抱えると、男性ホルモンの分泌が増加傾向になり、皮脂量も増加します。その結果、さらにニキビが発生しやすい状態を作ってしまう可能性があります。

ストレスを溜めないためには

  • 十分な睡眠時間を確保する
  • 不規則な生活習慣を見直す
  • 入浴して身体を温める
  • 体を動かす
  • ストレスを発散できる趣味を見つける

などを心がけると良いでしょう。

早く治したい!口周りのニキビの「正しいスキンケア」

医師(女性)

ニキビを早く治すには、スキンケアの見直しも大切です。
・ニキビにいい成分の化粧品を使う
・洗顔や保湿ケアは丁寧に行う
などのことを意識して、ニキビケアを行いましょう。

① ニキビにいい成分の化粧品を使う

医師(女性)

ニキビ改善を目指すなら
・肌への刺激が少ないもの
・保湿作用が高いもの
・ニキビケア専用のもの
などがおすすめです。

特に、「ノンコメドジェニックテスト済み」という表示があるものは、ニキビの原因になりにくい処方の製品なので、注目してみるといいでしょう。

▼ニキビにいい成分

ビタミンC誘導体 皮脂分泌をコントロールして、ニキビの炎症を抑える
フラーレン 肌のバリア機能向上を補助する
グリチルリチン酸 抗炎症成分により、肌荒れを防止する
ビタミンB群 肌のターンオーバーを正常にする
ビタミンA 強い抗酸化力により、アクネ菌の繁殖を抑制する
ビタミンE 脂質の抗酸化作用を持つ
イソフラボン 女性ホルモン優位の状態を作る

▼保湿力が高い成分

ヒアルロン酸 高い保水力を持つ
セラミド 肌の水分を保持する

ケア② 洗顔・保湿ケアは丁寧に行う

医師(女性)

肌に過剰な刺激が加わるようなスキンケアは、ニキビの悪化につながる恐れがあります。洗顔や保湿ケアは、優しく丁寧に行ってください。

正しい洗顔の手順

洗顔

  1. 洗顔料をよく泡立てます
  2. 皮脂が多いTゾーンから洗いはじめましょう
  3. 眉→眉間から鼻→顎→小鼻周辺→ほうれい線周辺→口の周りの順番で洗顔します
  4. 頬や額などの広い部分を洗顔します
  5. 手にタオルを乗せて、お湯に浸しましょう
  6. タオルで泡を吸い取るようなイメージですすぎます
医師(女性)

指の腹で小さな円を描くように優しく洗顔しましょう。頬や額などの肌に凹凸がないところは、泡を転がすように丁寧に洗います。

 正しい保湿ケアの手順

スキンケア

  1. 洗顔後、保湿製品を清潔な両手のひらに広げます
  2. 乾燥が気になる部分から、優しくなじませてください
  3. 手のひら全体を使って、顔を優しく包むようになじませましょう
医師(女性)

保湿は1日2回(朝、夜)を目安に行いましょう。
洗顔後5分ほどで、肌の水分量は減少します。洗顔後は早めに保湿してください。

繰り返すニキビは病院で相談するのがおすすめ

  • 胃腸の不調が改善しない
  • 胃腸に痛みを伴う
  • ニキビがなかなか改善しない

といった場合は、病院で相談してください。

ニキビの症状が気になる場合 胃腸の調子が悪い場合
皮膚科へ 内科、消化器内科、胃腸科へ

皮膚科では、市販薬には配合できない成分の薬剤を処方できるため、症状の早期改善が期待できます。
また、胃腸の調子が悪い場合、何らかの病気が潜んでいる恐れがあります。症状が続いたり悪化したりしている場合は、早めに病院で受診してください。

※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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