カロリーじゃない 太る

栄養士に聞く「太るのはカロリーではない」って本当?糖質とカロリー、どっちが太る?

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「太るのはカロリーのせいじゃないって本当?」
「糖質制限とカロリー計算のどちらが重要?」
カロリーと体重の関係を、栄養士が詳しく解説します。
ダイエット中に食べたい食品や、おすすめの運動も聞きました。

監修者

神原李奈先生

株式会社Luce・健康検定協会 所属

栄養士・食育栄養インストラクター

神原李奈 先生

経歴

CA(客室乗務員)の仕事をきっかけに、健康と食の強い結びつきを実感し、食の世界に興味を持つ。大手料理教室の講師の経験を経て、栄養士を目指すことに。栄養士免許を取得後の現在は、現役CAとして世界中を飛び回りながら、栄養士として健康や食に関する情報を発信している。

「太るのはカロリーではない」って本当?

美容専門家(女性)

消費カロリーよりも摂取カロリーが上回ってしまうと太ります。
しかし、同じ摂取カロリーでも栄養素バランスが悪いと、脂肪が蓄積し太りやすくなります。

例えば、同じ500kcalの食事でも、糖質の割合が多ければ、脂肪が蓄積しやすくなります。
また、塩分摂取量が多いと、むくみが生じ、太って見えることがあります。
そのため、太る原因はカロリーだけではないと言えるでしょう。

結局のところ…糖質とカロリーはどっちが太るの?

ひかえめな体重

美容専門家(女性)

糖質を多く摂った場合とカロリーを多く摂った場合、どちらの方が太るとは一概に言えません。

糖質もカロリーも、多く摂ればどちらも太る原因になります。

カロリーばかりにとらわれた食生活は危険!

美容専門家(女性)

極端な食事制限を続けると、栄養不足になります。
その結果、
・筋肉量が減少し、基礎代謝が低下する
・摂食障害を引き起こす
といった健康面に悪影響を及ぼす恐れがあります。

極端に食事の量を減らすと、一時的に体重は減少しますが、太りやすくなります。

▼栄養素の不足による悪影響

タンパク質不足 ・免疫力が低下する
・体力が低下する
・筋肉量が減少する
炭水化物不足 ・集中力が低下する
・疲れやすくなる
鉄分不足 ・貧血を起こす

大事なのは「糖質制限」と「消費カロリー」

美容専門家(女性)

健康的に痩せるためには、
・適度に糖質制限を行う
・消費カロリーをアップする
ことが重要です。

その① 適度に糖質制限する

美容専門家(女性)

糖質制限することで、体を動かすためのエネルギー源が糖質からケトン体(脂肪)に切り替わり、脂肪燃焼を目指せます。

しかし、極端な糖質制限は体調を崩すので注意が必要です。

その② 消費カロリーをアップ

美容専門家(女性)

摂取カロリーよりも消費カロリーが多ければ、体重は減少するでしょう。

消費カロリーを増やすために、

  • 運動する
  • 基礎代謝量が高い体を目指す

ことをおすすめします。

太りにくく・痩せやすい体に!実践すべき4つのこと

美容専門家(女性)

太りにくく、痩せやすい体を目指したい方は、
・1日3食、食べる
・有酸素運動と筋トレをする
・十分な睡眠時間を確保する
・水を飲む
といったことを実践してみましょう。

ポイント① 1日3食、食べる

食物繊維

美容専門家(女性)

痩せやすい体を目指す場合、
・1日3食、規則正しく食事を摂る
・夕食は就寝の2~3時間前までに済ませる
ようにしましょう。

欠食すると

  • 次の食事を食べ過ぎる
  • 血糖値が急上昇する

恐れがあります。
これにより、脂肪が蓄積され、太りやすくなるので3食きちんと食べましょう。

おすすめの栄養素は?

美容専門家(女性)

特定の栄養素を摂るのではなく、バランス良く食べることが大切です。

バランス良く栄養を摂った上で、

  • 食物繊維
  • タンパク質

を多く含んだ食品を食べるのがおすすめです。

▼食物繊維とタンパク質の働きと食品

栄養素 働き 食品
食物繊維 ・善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える
・便のかさを増し、腸を刺激して便通を促す
・満腹中枢を刺激し、食べ過ぎを予防する
・海藻類
・きのこ類
・キャベツ等
タンパク質 ・筋肉の元になる
・腹持ちが良く、間食や食べ過ぎを予防する
・ささみ
・鮭
・卵
・大豆製品等

ポイント② 有酸素運動と筋トレをする

ヨガ

美容専門家(女性)

筋力トレーニングを20分ほど行った後、有酸素運動を20分ほど行うのがおすすめです。

有酸素運動と筋トレを組み合わせることで、痩せやすくなります。

▼運動をするメリットと運動例

  メリット 運動例
筋トレ 基礎代謝量を上げ、消費エネルギー量を増やす ・スクワット
・腹筋等
有酸素運動 体脂肪を燃焼する ・ウォーキング
・サイクリング
・ジョギング
・ヨガ等

ポイント③ 十分な睡眠時間を確保する

美容専門家(女性)

毎日6~7時間程度を目安に、睡眠をとりましょう。
しっかり寝ることで
・食欲がコントロールしやすくなる
・痩せやすい体になる
といった働きを期待できます。

睡眠不足に陥ると、食欲増進ホルモンが分泌され、食べ過ぎの原因につながります。
睡眠中に分泌される成長ホルモンには、

  • 筋肉の維持・増量
  • 脂肪を分解

といった働きがあると考えられます。
そのため、十分な睡眠時間を確保すると成長ホルモンが分泌され、痩せやすい体になると考えられています。

ポイント④ 水を飲む

水

美容専門家(女性)

1日1.2Lを目安に、こまめに水分補給しましょう。
コップ1杯の水を、何回かに分けて飲むのがおすすめです。

水分不足は、血流を悪くします。
血流が悪くなると、

  1. 細胞に酸素や栄養素が届きにくくなる
  2. 筋肉や内臓の機能が低下する
  3. 基礎代謝量が低下する

といったことが起こり、痩せにくくなる可能性があります。

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