【医師監修】「デリケートゾーンを拭くと痛い」原因と治し方│ヒリヒリに効く市販薬は？

公開日2022-12-27
更新日2022-12-27

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「デリケートゾーンを拭くと痛い…」
「病気かも？痛い原因は？」
デリケートゾーンの痛みについて、皮膚科の医師に聞きました。
ヒリヒリの治し方や、おすすめの市販薬なども紹介します。

※監修者は、広告や掲載商品には携わっておりません。特定商品の保証や購入などを推薦するものではありません。

監修者

JUN CLINIC横浜

長谷川佳子先生

経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院　形成外科、藤沢湘南台病院　形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター　形成外科
横浜栄共済病院　形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年ルサンククリニック銀座院院長
を経て2024年JUN CLINIC横浜就任

contents

病気？デリケートゾーンを拭くと痛い「原因」
ヒリヒリ痛いデリケートゾーンの「治し方」
痛む時に「控えた方が良い行動」
ヒリヒリやかぶれは市販薬で治る？
デリケートゾーンの痛み・かゆみにおすすめの「市販薬」

病気？デリケートゾーンを拭くと痛い「原因」

デリケートゾーンを拭くと痛いのですが…病気の可能性はあるのでしょうか？

「デリケートゾーンを拭くと痛い」という場合、
・膣ヘルペス
・バルトリン腺のう腫
という病気にかかっている可能性が考えられます。

他にも、炎症・乾燥などによって痛みが生じている可能性もあります。
詳しく原因をチェックしていきましょう。

原因①　膣ヘルペスまたはバルトリン腺のう腫

・膣ヘルペス
・バルトリン腺のう腫
どちらも痛みが生じる病気なので、拭くと痛む可能性があります。

バルトリン腺とは、膣内を潤いで満たすための分泌物を出す腺です。
雑菌がバルトリン腺に入り込むと、炎症を起こすことがあります。

▼病気の症状と原因

	症状	原因
膣ヘルペス	・痛み・皮膚が剥がれる・水ぶくれ	ヘルペスウイルスの感染 →性交渉時に感染し、免疫が低下している時に発症しやすい
バルトリン腺のう腫	・痛み・膣の入り口が腫れる	雑菌・細菌感染 →不潔な状態が続くと感染しやすい

感染を防ぐためには、

体調を整える
バランスの良い食事を食べる
毎日十分な睡眠を取る
デリケートゾーンを清潔に保つ

といったことが大切です。

デリケートゾーンを清潔に保つには？

・毎日入浴して適度に洗浄する
・毎日清潔な下着に着替える
・ナプキンやタンポンは定期的に替える
といったことを心がけましょう。

原因②　炎症が起きている

デリケートゾーンに炎症が起きていると、触った際に痛みを感じます。

病気以外の場合の炎症は、デリケートゾーンの洗いすぎが原因である場合が多いです。
過度な洗浄は、必要な皮脂や常在菌まで洗い流してしまいます。

デリケートゾーンを洗う場合は、入浴時に専用の洗浄剤を使いましょう。
必要な皮脂や常在菌を残して洗い上げるので、肌への負担が少ないと考えられます。

原因③　乾燥している

デリケートゾーンは通常、潤いがありますが、
・更年期
・発熱時
などで、乾くことがあります。
乾いている肌を紙で擦ることで傷つき、痛みを感じる場合があります。

▼乾燥する原因

更年期	女性ホルモンの分泌量が低下し、膣からの分泌液が減少するから
発熱時	高熱で肌・体の水分が奪われるから

乾燥を防ぐために、デリケートゾーン専用の保湿剤で保湿しましょう。

更年期による症状の悪化は、婦人科で相談してください。
多くの場合、保険適用でホルモン充填療法などの治療が受けられ、症状の緩和を目指します。

婦人科を探す

ヒリヒリ痛いデリケートゾーンの「治し方」

ヒリヒリと痛いデリケートゾーンをケアするために、
・治療を受ける
・保湿する
・ゴシゴシ洗いは控える
といったことを実践すると良いでしょう。

方法①　治療を受ける

病気が原因で痛む場合は、
・婦人科
・皮膚科
で治療を受けましょう。
病気かどうか判断できない場合も、受診すると良いでしょう。

病気が原因の場合は、医療機関での治療が必要です。
その病気に合わせた治療が行われますが、塗り薬や膣錠などが処方されることが多いです。

ヘルペスやのう腫などにかかっているにも関わらず放置すると、

発熱
痛みの悪化

などが生じる恐れがあるので、早めに治療を受けましょう。

婦人科を探す

皮膚科を探す

方法②　保湿する

乾燥によって痛い場合は、デリケートゾーン専用の保湿剤をつけましょう。
膣の中まで保湿するのはNG！
細菌が侵入し、細菌感染を起こす可能性があります。

専用の保湿剤は、刺激の少ない成分が配合されています。
顔用の保湿剤でも大丈夫ですが、刺激に敏感な人は専用アイテムを使用しましょう。

乾燥している肌は、保湿が足りていません。
保湿剤をつけて、肌のバリア機能をサポートしましょう。

保湿剤の塗り方

入浴し、デリケートゾーンを清潔にする
保湿剤を手のひらに乗せる
もう片方の手の指で保湿剤を取り、擦らないようにデリケートゾーンに塗布する

方法③　ゴシゴシ洗いは控える

デリケートゾーンが痛い場合、しばらくは、
・ぬるま湯で流すだけにする
・専用の洗浄剤で優しく洗う
というだけにしましょう。

膣の中までは洗ってはいけません。
細菌を防ぐための良い菌まで、一緒に洗い流されてしまう可能性があります。
その結果、細菌やウイルス感染を起こしやすくなります。

ゴシゴシ洗いなどの刺激は避けて、バリア機能を正常にさせましょう。
ボディシャンプー・石鹸は、デリケートゾーンには洗浄力が強すぎます。
乾燥や炎症を起こす可能性があるので、専用の洗浄剤を使用しましょう。
皮膚科・ドラッグストア・通販などで販売しています。

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・きつい下着や衣類を着用する
・洗浄していない手で触る
・ゴシゴシ洗う
・石鹸などで洗う
・性交渉
などの行動は避けましょう。

デリケートゾーンが痛むということは、バリア機能が弱っている状態です。
これらの行動をすると、炎症が悪化し、細菌やウイルス感染を起こしやすくなります。

ヒリヒリやかぶれは市販薬で治る？

デリケートゾーンのヒリヒリやかぶれは、市販薬でケアが可能です。

炎症を抑える「グリチルレチン酸」
皮膚を修復する「アラントイン」
かゆみや炎症を抑える「クロタミトン」

などの成分が配合された市販薬が良いでしょう。
炎症・かゆみのケアにはステロイドを使うことが多いですが、デリケートゾーンは吸収が良い粘膜で、副作用が生じる可能性があるので推奨されていません。
どれを選べば良いか分からない場合は、販売員や薬剤師に相談しましょう。

ただし、痛みが出ているとなると、病気の可能性が考えられます。
基本的には、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

市販薬の塗り方は？

入浴後の清潔な状態で塗りましょう。
膣の中までは塗らずに、皮膚部分に塗ってください。

清潔な状態・清潔な手指で塗らないと、細菌が付着して、繁殖するリスクがあります。
市販薬は、説明書の用法用量を守って使ってください。

デリケートゾーンの痛み・かゆみにおすすめの「市販薬」

「デリケートゾーンが痛い時におすすめの市販薬」を編集部からご紹介！ネット通販で購入できるので、「拭くと痛い」「かゆい」などの症状がある方はぜひご検討ください。

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