βカロテン 肌への効果

管理栄養士に聞く!βカロテンの肌への効果は?過剰摂取で肌の色が変わるって本当?

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ファンケルの大人のカロリミット(

「βカロテンは、肌にどんな効果があるのか知りたい!」
「肌の色が黄色くなるって、本当…?」
βカロテンの肌への効果を、管理栄養士に聞きました。
効率的に摂取する3つの方法も、詳しく解説しています。

監修者

経歴

管理栄養士

1999年 東京家政学院短期大学 生活科学科 食物栄養学科 卒業 準学士
1999年 調剤薬局にて栄養カウンセリング
2001年 管理栄養士 取得
2005年 健康食品・化粧品の会社にて学術担当
2012年 株式会社 Luce 代表取締役

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βカロテンの「肌への効果」は?

美容専門家(女性)

βカロテンには、肌に嬉しい効果が期待できます。
・肌に潤いを与える
・ニキビを予防する
・肌を紫外線から守る
などの働きがあると考えられているからです。

そもそも「βカロテン」ってどんな成分?

βカロテンは、緑黄色野菜等に多く含まれている、カロテノイドという色素の一種です。高い抗酸化力を持つことが、特徴として挙げられます。

また、体内でビタミンAに変換されることで、免疫力や皮膚粘膜の機能をサポートしてくれると考えられています。

効果①  肌に潤いを与える

美容専門家(女性)

βカロテンは、乾燥肌の方や肌が荒れやすい方におすすめです。
強い抗酸化作用により、肌や粘膜を正常に維持する働きがあります。

さらに、肌のターンオーバーを促進する作用もあると考えられます。そのため、きめ細かい肌づくりをサポートする効果も期待できるでしょう。

効果②  ニキビを予防する

美容専門家(女性)

ニキビの原因となる皮脂の過剰分泌を抑える働きがあると考えられています。

βカロテンの作用によって、肌のターンオーバーが促進されます。それにより、毛穴詰まりの解消や肌のバリア機能向上にもつながると考えられています。

効果③  肌を紫外線から守る

美容専門家(女性)

βカロテンの抗酸化作用により、紫外線による肌へのダメージを防ぐ働きが期待できます。

βカロテンは、“紫外線防御因子”と呼ばれるほど、紫外線による老化を予防する作用があると考えられています。シミや色素沈着が気になる方に、おすすめの栄養素です。

βカロテンを多く含む食材は?

野菜

美容専門家(女性)

βカロテンは、主に緑黄色野菜果物から摂取することができます。

▼β-カロテンを豊富に含む食品

野菜類 にんじん、ほうれん草、かぼちゃ、トマト、ブロッコリー、モロヘイヤ、パセリ、ケール など
果物類 みかん(柑橘類)、メロン、マンゴー、すいか など

1日の摂取量の「目安」は?

美容専門家(女性)

野菜の1日の目標摂取量は、350g以上です。そのうち120g以上を、βカロテンが含まれる緑黄色野菜の摂取として推奨しているので、これを目安にするといいでしょう。

▼βカロテンを含むビタミンAの1日の推奨量

男性 18~64歳 850~900μgRAE※
65歳以上 800~850μgRAE
女性 18~64歳 650~700μgRAE
65歳以上 650~700μgRAE
※一日に摂取するビタミンAの基準値や、食べ物に含有されるビタミンAの量には、「レチノール活性当量(μgRAE)」という値が使用されます。
レチノール活性当量とは、 次の値の合計です。

・動物性食品に含まれているレチノールの量
・植物性食品に含まれているβカロテンなどのカロテノイドが、体内でビタミンAとして作用する場合の換算量

過剰摂取のリスクは?「肌の色が変わる」って本当?

悩む女性

βカロテンを摂り過ぎると、肌の色が変わると目にしました…。
過剰摂取によるリスクはあるんですか?

女性(困り顔)
美容専門家(女性)

食事からの過剰摂取による危険性やリスクは、ほぼないと考えられています。
βカロテンの摂り過ぎにより、皮膚の色が黄色っぽくなる場合がありますが、こちらも健康を害するケースはないと考えられています。

皮膚の色が黄色っぽくなるのは、過剰摂取により、血液中の色素の濃度が上昇したためと考えられています。摂取を控えると、症状が落ち着いていくケースが多いです。

サプリメントの過剰摂取はNG!

サプリでビタミンAを過剰摂取した場合、腹痛・悪心・嘔吐・めまい・過敏症が起こることがあります。
また、慢性中毒になった場合には、全身の関節や骨の痛み・皮膚乾燥・脱毛・ 食欲不振・体重減少・肝脾腫などが起こることがあります。
サプリで摂取する場合は、必ず一日の摂取目安量を守るようにしましょう。

βカロテンの「効率的な摂取方法」

青汁

医師(女性)

βカロテンを効率的に摂取するには
・油と一緒に摂る
・野菜ジュースにして飲む
・サプリや青汁などで補助的に取り入れる
などの方法がおすすめです。

方法① 油と一緒に摂る

医師(女性)

βカロテン(ビタミンA)は、油に溶けやすい性質があります。
そのため、脂質とともに摂取すると、吸収率が向上すると考えられます。

緑黄色野菜を調理するときは、油で炒める等の調理法がおすすめです。サラダにオイルドレッシングをかける食べ方も有効です。

\注意点/

βカロテンは、熱に強いという性質がありますが加熱し過ぎには注意が必要です。
また、油脂はカロリーが高いため、摂り過ぎないように注意してください。

方法②  野菜ジュースにして飲む

医師(女性)

野菜ジュースにすると、野菜の栄養成分を効率的に摂取できると考えられます。

βカロテンを豊富に含む野菜や好きな果物などを、ミキサーで混ぜて野菜ジュースを作ります。にんじんを入れる場合、茹でてから搾ったにんじんを飲む方が、効率よくβカロテンを吸収できるという研究結果が報告されています。

また、市販の野菜ジュースで、手軽に摂取するのも良いでしょう。その際は、砂糖や塩などができるだけ添加されていないものを選んでください。

\注意点/

野菜ジュースは作り置きせず、飲むタイミングで作るようにしてください。

方法③  サプリや青汁などで補助的に取り入れる

医師(女性)

食事のみでは摂取が困難な場合、サプリメントや青汁等の活用により、足りない分を手軽に補うことができると考えられます。

βカロテンが豊富なケールを使用している青汁がおすすめです。
サプリメントを使用する場合、1日2mgを超えないように注意しましょう。

「ビタミンA配合化粧品」で外側からのアプローチも可能

スキンケア

医師(女性)

βカロテンの肌への働きは、ビタミンAに変換された後の作用です。
そのため、ビタミンA配合の化粧品を使用することで、体の外からも美肌にアプローチできます。

ビタミンAは、肌のターンオーバーを促進する作用があります。また、美肌に欠かせないコラーゲンの増生も促進し、きめ細かい肌へと導く効果が期待できます。

ビタミンAは化粧品成分として、

  • パルミチン酸レチノール
  • プロピオン酸レチノール
  • 酢酸レチノール
  • レチノール
  • レチナール
  • レチノイン酸(トレチノイン)

などと表記されます。
成分表示をチェックして、ビタミンA配合の化粧品を選ぶと良いでしょう。

初めての使うときは「レチノイド反応」に注意

ビタミンA配合化粧品を初めて使用する際、肌に赤みやかゆみ、ほてり感、乾燥、ニキビ等の症状が出現することがあります。これを「レチノイド反応」と呼びます。

時間の経過とともに肌がビタミンAに慣れていくことで、徐々に症状が改善するケースが多いです。症状が改善しない場合には、皮膚科で相談してください。

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